生成AIとは
生成AIは、新しいコンテンツを作成する能力を持ちます。
既存の作品や情報のテキスト、画像、音楽、ビデオなどのデータを基にして、新しい、独創的なと思わせるそれっぽいコンテンツを自動的に生成します。
生成AIの技術には、機械学習と深層学習が基盤となっており、特に深層ニューラルネットワークを用いた手法が一般的です。
<生成AIの用途例>
□自然言語生成
執筆、要約、チャットボット
□画像生成
写真、イラスト
□音声生成
声、メロディー
□データの拡張
機械学習のトレーニングデータ
□研究
シミュレーション
生成AI利用上の注意
生成AIを利用する際、以下の点に注意する必要があります。
・個人情報やプライバシーに関する情報、機密情報を入力しない(情報漏えい対策)
・誤回答、倫理上不適切な回答に注意する(情報の真偽は自己判断)
・著作権の侵害につながるような使用は避ける(特に作品作り)
・生成AIを利用した旨や生成AIから引用をしている旨を明示する
※生成AIの創作物の取り扱い
文化庁の資料「令和5年度 著作権セミナー AIと著作権(外部リンク)」によると、
著作権は、「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」とされています。
よって、AIが自律的に生成したものは、 「思想又は感情を創作的に表現したもの」ではなく、著作物に該当しないと考えられます。
AIを利用して画像等を生成した場合でも、著作権侵害となるか否かは、人がAIを利用せず絵を描いた場合などの、通常の場合と同様に判断されます。
著作権侵害の判断基準は、既存の著作物との「類似性」及び「依拠性」が認められる場合です。
著作権の侵害があると
著作権者は、侵害行為の停止・予防措置の請求や、侵害により被った損害の賠償請求等が可能です。
また、著作権侵害行為は、刑事罰の対象となり、10年以下の懲役若しくは1000万円以下の罰金、又はその併科(法人は3億円以下の罰金)が科せられます。
注意しなければならないことは、作品作りにおいて、生成AIは補助ツールとして利用し、著作権侵害とならないよう、著作権者から承諾を得るか、大幅に手を加えて利用することが求められます。
ChatGPTについて
ChatGPTとは
Chat G P T
Generative 創造的
Pre-trained 事前訓練
Transformer 変換器
の略です。
ウェブ上をクローリング(巡回)して得られた膨大な情報をもとにそれっぽいものを生成します。
2015年イーロン・マスク氏やサム・アルトマン氏らによって設立された、OpenAIによって開発されました。
ChatGPTではこんなことができる!
会話
調べ物
文章・アイデアの生成
翻訳
画像翻訳
プログラムの記述
データ整理
他
ChatGPTのバージョン
□GPT3.5 無料版(2022/1の情報まで)
□GPT4 有料版
※ 学習データ量、生成速度、対応言語などの差があります。
ChatGPTの使い方
ChatGPTの入力画面
命令(プロンプト)の入力例
ChatGPTから情報をより引き出すためには命令(プロンプト)入力の工夫が必要です。
<プロンプト例>
#命令
あなたは、高校2年生です。
以下の条件に基づいて読書感想文を生成してください。
#条件
・川端康成「雪国」
・字数は500字~1000字
・書き出しの「私は」は不要
・「です」「ます」は使用しない
ChatGPTが何者になるか
ChatGPTが何をすればよいか
その後に条件を記載する!
※下から目線の指示の出し方の方がよい回答が得られやすいみたいです?