ネットワーク
複数のコンピュータや機器を接続し、データをやりとりできるようにした仕組み。
インターネットや社内LANなどが含まれる。
情報の共有や通信に欠かせない基盤。
例:オフィス内のパソコンが同じプリンタを使うためのLAN。
イーサネット
有線LANで最も一般的に使われている通信規格。
ケーブルで機器同士を接続し、高速で安定した通信ができる。
家庭や企業のネットワークで広く利用されている。
例:パソコンをLANケーブルでルーターに接続する。
ネットワークインタフェースカード
コンピュータをネットワークに接続するための装置。
NIC(Network Interface Card)とも呼ばれる。
有線・無線の両方に対応した製品もある。
例:ノートパソコンに内蔵されたWi-Fi機能もNICの一種。
ケーブル
機器同士を接続するための物理的な通信線。
LANケーブルや光ファイバーなどがある。
信号を電気または光で伝える。
例:LANケーブルでPCとハブを接続する。
ハブ
複数の機器を1つのネットワークに接続する装置。
すべての接続機器にデータを一斉に送信する。
単純な通信構成に向いている。
例:ハブに5台のパソコンを接続してネットワークを構築する。
ルーター
異なるネットワーク間を中継し、データを正しく送る装置。
家庭では、インターネットとパソコンをつなぐ役割を持つ。
IPアドレスの割り当ても行う。
例:Wi-Fiルーターを使って家中の機器をネット接続する。
スイッチ
ネットワーク機器同士を効率的につなぐ中継装置。
必要な宛先にだけデータを送るため、通信が高速かつ安定する。
ハブよりも賢くデータを振り分ける。
例:企業のLANで使われるスイッチングハブ。
通信回線
データを送受信するための物理的・無線的な経路。
光回線、ADSL、モバイル回線などがある。
速度や安定性がサービスに直結する。
例:家庭で利用する光ファイバー通信。
伝送路
通信信号が通る物理的または無線の経路。
ケーブルや電波、光などで構成される。
通信品質や距離に影響を与える要素。
例:光ファイバーを用いた高速な伝送路。
有線LAN
ケーブルで機器を接続するローカルエリアネットワーク。
安定した通信速度とセキュリティの高さが特徴。
物理的な配線が必要。
例:デスクトップPCを有線LANでインターネットに接続する。
無線LAN
電波を使って機器同士を接続するLAN。
ケーブル不要で柔軟な設置が可能。
Wi-Fiが代表的な無線LAN規格。
例:スマートフォンを家庭のWi-Fiに接続する。
WiMAX
高速通信が可能な無線通信技術の1つ。
広範囲でのインターネット接続に対応している。
モバイルルーターなどで使われる。
例:出張先でWiMAXルーターを使ってノートPCを接続する。
VLAN
仮想的に分割されたLAN。
物理的に同じネットワークでも、論理的にグループを分けて運用できる。
セキュリティや管理の効率化に役立つ。
例:社内の部署ごとにVLANを分けて通信を制限する。
Wi-Fi 4/5/6/6E
無線LANの世代を表す名称で、数字が大きいほど高速・多機能。
Wi-Fi 6Eは6GHz帯にも対応する最新規格。
世代によって対応機器の性能が異なる。
例:Wi-Fi 6対応ルーターを使うと通信が安定・高速になる。
Wi-Fi Direct
アクセスポイントを介さず、機器同士を直接無線接続する方式。
一時的なファイル共有や印刷などに使われる。
Bluetoothよりも高速な転送が可能。
例:スマホからプリンターへ直接写真を送って印刷する。
メッシュWi-Fi
複数のルーターが連携して、家中に電波を届ける仕組み。
広い範囲でも通信が安定しやすい。
死角を減らすことができる。
例:リビングと寝室にルーターを設置して、どこでも快適にWi-Fi接続。
WPS(Wi-Fi Protected Setup)
ボタンを押すだけで、Wi-Fi接続の設定を自動で行う機能。
初心者でも簡単にセキュアな接続ができる。
SSIDやパスワードの入力が不要。
例:WPSボタンを押してプリンターをWi-Fiに接続する。
デフォルトゲートウェイ
外部ネットワークと接続するために使う経路の出入り口。
通常はルーターがこの役割を担う。
他のネットワークへの通信を中継する。
例:社内LANからインターネットへアクセスする際のルーター。
プロキシ
通信の中継役となるサーバ。
アクセスの制限やキャッシュ、匿名化などの機能を提供する。
セキュリティや通信効率の向上にも使われる。
例:学校で不適切なサイトへのアクセスを防ぐためのプロキシサーバ。
MACアドレス
ネットワーク機器に割り当てられた固有の識別番号。
通信時に機器を特定するために使われる。
物理アドレスとも呼ばれる。
例:Wi-Fiルーターが接続機器のMACアドレスをもとに通信を管理する。
ESSID(Extended Service Set Identifier)
無線LANのネットワーク名。
同じSSIDを使えば複数のアクセスポイントでも1つのネットワークとして認識される。
ユーザーが接続先を識別するために使う。
例:「SchoolWiFi」というESSIDにスマホを接続する。
LTE
第4世代(4G)にあたるモバイル通信規格。
Long Term Evolution の略で、従来の3Gより高速なデータ通信が可能。
スマートフォンで動画視聴やWeb閲覧などに広く使われている。
例:LTE回線を利用して、外出先でYouTube動画を視聴する。
5G
第5世代のモバイル通信規格で、LTEの次の世代にあたる。
高速大容量、低遅延、多数同時接続を特徴とし、IoTや自動運転などの基盤技術とされる。
スマートシティや遠隔医療、産業用途でも活用が期待されている。
例:5Gの高速通信を使って、VR映像をリアルタイムで視聴する。
伝送速度(bps)
データを送る速さを表す単位で、1秒あたりのビット数で表す。
bps(bits per second)が基本単位。
数値が高いほど高速通信が可能。
例:1Gbpsの通信回線は1秒に10億ビット送信できる。
SDN(Software-Defined Networking)
ネットワークをソフトウェアで柔軟に制御する技術。
機器ごとの設定ではなく、中央から一括管理できる。
ネットワークの構築や変更が容易になる。
例:企業内の通信経路をSDNで自動的に最適化する。
ビーコン
近距離無線で位置情報や通知を送るための小型発信機。
スマホと連携して案内や広告を表示できる。
Bluetoothを使うものが多い。
例:店舗に近づくとスマホにクーポンが届く。
LPWA(Low Power Wide Area)
省電力かつ広範囲の通信が可能な無線通信技術。
IoT向けに開発され、数年単位の電池寿命で利用可能。
通信速度は低いが、遠距離通信に適している。
例:農業用センサーがLPWAで気温情報を送信する。
エッジコンピューティング
データをクラウドではなく、端末や近くの装置で処理する方式。
リアルタイム処理や通信量の削減に効果的。
IoTや自動運転で活用されている。
例:監視カメラの映像をその場で分析して異常を検出。
BLE(Bluetooth Low Energy)
省電力で短距離通信ができるBluetooth規格。
消費電力が非常に少なく、長時間動作が可能。
スマートウォッチやIoT機器で多く使われる。
例:Bluetoothイヤホンがスマホと接続される。
IoTエリアネットワーク
IoT機器が相互に通信するための小規模なネットワーク。
家庭、工場、農業などで使われる。
LPWAやBLEなどを活用して構築される。
例:温度センサーやスマート家電がつながる家庭内ネットワーク。