ITパスポート技術要素

52 グラフィック

ITパスポート

 

光の3原色(RGB)

赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の3色の光を混ぜて色を表現する方法。

重ねるほど明るくなり、すべてを混ぜると白になる。

ディスプレイやプロジェクターなどの発光装置に使われる。

例:スマートフォンの画面表示はRGBの光の組み合わせでできている。

 

色の3原色(CMY)

シアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)の3色の色材を混ぜて色を表現する方法。

重ねるほど暗くなり、理論上すべて混ぜると黒になる。

印刷や塗料に使われる基本の色。

例:プリンターのインクはCMYと黒(K)の4色で構成される。

 

色相

色の種類を示す属性で、赤・青・黄などの色みの違いを表す。

色相環上で表され、色どうしの関係を考える基準になる。

例:赤から黄色への変化は色相が変わっている状態。

 

明度

色の明るさを表す尺度。

白に近いほど明度が高く、黒に近いほど明度が低い。

同じ色でも明度が変わると印象が変わる。

例:パステルカラーは明度が高い色。

 

彩度

色の鮮やかさや、どれだけ純粋な色かを示す指標。

グレーに近いほど彩度が低く、原色に近いほど高い。

彩度の調整で落ち着いた色や目立つ色を作れる。

例:ビビッドカラーは彩度が高く、くすみカラーは彩度が低い。

 

加法混色

光の三原色(RGB)を重ねることで、より明るい色を作る混色方法。

色を加えるごとに明るくなり、最終的に白になる。

ディスプレイなどの発光装置に使われる。

例:赤と緑の光を重ねると黄色になる。

 

減法混色

色の三原色(CMY)を混ぜることで、より暗い色を作る混色方法。

混ぜるごとに光を吸収し、最終的に黒に近づく。

印刷や絵の具で使われる混色原理。

例:青と黄色のインクを混ぜると緑色になる。

 

画素(ピクセル)

ディスプレイや画像を構成する最小単位の点。

1つ1つが色と明るさの情報を持っている。

多いほど細かく、高精細な表示が可能になる。

例:フルHDの画面は1920×1080個の画素を持つ。

 

解像度

画面や画像の細かさを表す尺度で、画素数やdpiなどで表される。

数値が高いほど細かくきれいに見える。

映像や印刷で品質に大きく関係する。

例:4KテレビはフルHDの4倍の解像度を持つ。

 

階調

明るさや色の変化を段階的に表す範囲や数。

階調が多いと、なめらかなグラデーションが表現できる。

画像や映像の自然さに影響する。

例:256階調のグレースケール画像は、256段階の明るさを表現できる。

 

dpi(dot per inch)

1インチ(約2.54cm)あたりのドット数を示す単位。

主に印刷の精度やきめ細かさを表す。

数値が高いほど高精細になる。

例:600dpiのプリンタは細かくきれいな印刷が可能。

 

ppi(pixels per inch)

1インチあたりに表示されるピクセルの数。

ディスプレイや画面の精細さを示す単位。

高いほど細かく表示される。

例:スマホの画面は300ppi以上が一般的。

 

ペイント系(ラスター形式)ソフトウェア

画像をピクセル単位で扱う編集ソフト。

写真や手描きイラストの加工に向いている。

拡大するとぼやけるのが特徴。

例:Photoshopはペイント系ソフトの代表例。

 

ドロー系(ベクター形式)ソフトウェア

点や線、図形など数式的に表現する画像編集ソフト。

拡大・縮小しても劣化しない。

ロゴや図表の制作に向いている。

例:Illustratorはドロー系ソフトの代表格。

 

コンピュータグラフィックス(CG:Computer Graphics)

コンピュータで作られた画像や映像の総称。

2D(平面)や3D(立体)表現がある。

映画、ゲーム、広告などに使われる。

例:アニメ映画の背景がCGで描かれている。

 

仮想現実(VR:Virtual Reality)

コンピュータで作られた仮想の世界を体験できる技術。

視覚や聴覚を使って実際にいるかのように感じさせる。

専用ゴーグルやコントローラーが使われる。

例:VRゲームで仮想空間の中を歩く。

 

拡張現実(AR:Augmented Reality)

現実の映像にデジタル情報を重ねて表示する技術。

カメラ映像の上にキャラクターや案内を表示できる。

スマホやARグラスで利用される。

例:観光地でスマホをかざすと歴史解説が表示される。

 

複合現実(MR:Mixed Reality)

現実と仮想世界を融合し、相互に影響を与える技術。

現実空間に仮想の物体が存在するように見せる。

仮想物体とのインタラクションが可能。

例:机の上に仮想のロボットを置いて操作する。

 

メタバース

インターネット上に構築された3D仮想空間。

人々がアバターで交流・活動できる。

教育、会議、買い物などの用途も広がっている。

例:仮想空間内の学校で授業を受ける。

 

3D

奥行きを含む立体的なデジタル表現。

模型、アニメーション、ゲームなどで使われる。

視覚的にリアルな表現が可能。

例:3Dで設計された建築モデル。

 

シミュレーター

実際の環境や状況を模擬的に再現する装置やソフト。

訓練や研究、教育などに使われる。

リアルな体験が安全に行える。

例:運転免許教習のための自動車シミュレーター。

 

ゲーム

ルールに従って遊ぶコンピュータプログラム。

娯楽だけでなく、教育や医療分野でも応用される。

プレイヤーの操作によって結果が変わる。

例:クイズ形式で学習できる教育ゲーム。

 

4K

解像度が横約4000ピクセルの超高精細映像規格。

フルHDの4倍の画素数で、きめ細かな映像が表示できる。

テレビや映画、カメラなどで使用される。

例:4Kテレビで自然風景を鮮やかに映す。

 

8K

解像度が横約8000ピクセルの超高精細映像規格。

4Kの4倍の情報量で、極めて高い臨場感を実現する。

医療やデジタルアーカイブなどでも活用される。

例:8Kカメラで撮影された美術館の作品を精密に記録する。

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