マルチメディア
文字、音声、画像、映像など複数のメディアを統合して情報を伝える手法。
表現力が豊かで、教育や広告、ゲームなどに広く使われる。
人の感覚に訴える情報伝達が可能になる。
例:音楽、映像、字幕が連動したデジタル教材。
Webコンテンツ
Webサイト上で提供される情報やサービスの内容。
文章、画像、動画、音声などが含まれる。
目的や利用者に応じて構成・設計される。
例:ニュース記事、オンライン動画、ECサイトの商品ページなど。
ハイパーメディア
リンクによって相互に関連づけられたマルチメディア情報。
文字・画像・音声・映像などを組み合わせて、自由に閲覧できる構造。
Webページが代表的な形態。
例:クリックで関連動画に移動できる教育サイト。
エンコード
データを特定の形式に変換して保存や送信を可能にする処理。
音声や動画、画像を圧縮・変換する際に使われる。
再生するには逆のデコード処理が必要になる。
例:録音した音声をMP3形式に変換する。
デコード
エンコードされたデータを元の形式に戻す処理。
再生や表示に適した形に変換する。
再生機器やソフトに組み込まれている。
例:動画ファイルをデコードして映像として表示する。
ストリーミング
データを受信しながら同時に再生する方式。
全体をダウンロードせずに即座に視聴できる。
動画配信サービスや音楽サービスで広く使われる。
例:YouTubeの動画を再生しながら視聴する。
DRM(Digital Rights Management)
デジタルコンテンツの不正利用や複製を防ぐ著作権管理技術。
再生回数や期間などの制限をかけることができる。
コンテンツの正当な保護と流通のために重要。
例:有料映画を一定期間のみ視聴可能にする。
CPRM(Content Protection for Recordable Media)
DVDなどの記録型メディアに使われるコピー制御技術。
特定の録画機器でしか再生できないように制限する。
地上デジタル放送の録画などに用いられている。
例:録画したテレビ番組が他の機器で再生できない。
PDF(Portable Document Format)
異なる環境でも見た目が崩れない文書ファイル形式。
フォントやレイアウトを保持できる。
印刷物の電子化や配布に適している。
例:履歴書をPDF形式でメールに添付する。
PCM(Pulse Code Modulation)
アナログ音声をデジタル信号に変換する方式。
音質が良く、無圧縮で扱われることが多い。
CDなどに使われる標準的な方式。
例:CD音源の音声データ。
MIDI(Musical Instrument Digital Interface)
音の演奏情報(高さ、長さ、音量など)をデジタルで記述する規格。
音そのものではなく、演奏の指示を記録する。
電子楽器や作曲ソフトで使われている。
例:ピアノ演奏をMIDI形式で保存して再現する。
WAV(Waveform Audio File Format)
音声を無圧縮または非圧縮で記録するファイル形式。
高音質だがファイルサイズが大きくなりやすい。
録音や編集に適している。
例:録音した音声データをWAV形式で保存する。
MP3
音声を圧縮して保存するファイル形式。
音質を保ちながらデータ容量を小さくできる。
音楽配信やプレーヤーで広く使われている。
例:スマートフォンでMP3の音楽を再生する。
AAC(Advanced Audio Coding)
MP3より高圧縮かつ高音質を実現する音声ファイル形式。
Apple製品や動画配信などで使われている。
MP4やYouTubeなどの標準音声形式でもある。
例:iTunesで購入した音楽のファイル形式。
ラスターデータ(ビットマップデータ)
画像を点(ピクセル)の集合として表現する形式。
拡大するとぼやける特性がある。
写真やスキャン画像などが該当する。
例:スマホで撮影した写真はラスターデータ。
ベクターデータ
点と線、図形などの数式によって画像を表現する形式。
拡大・縮小しても画質が劣化しない。
ロゴやイラストに適している。
例:企業ロゴをIllustratorで作成したデータ。
JPEG(Joint Photographic Experts Group)
写真や画像の圧縮に適したファイル形式。
非可逆圧縮で、ある程度の画質劣化がある。
ファイルサイズが小さく、Webでも広く使われる。
例:スマホの写真をJPEG形式で保存する。
GIF(Graphics Interchange Format)
256色までの画像に対応したファイル形式。
簡単なアニメーションも作成可能。
イラストやWeb用の簡易アニメに使われる。
例:SNSで使われる動くスタンプ画像。
PNG(Portable Network Graphics)
可逆圧縮に対応した画像ファイル形式。
透明部分の表現が可能で、ロゴやアイコンに適している。
JPEGより高品質で、ファイルサイズはやや大きめ。
例:背景を透明にしたロゴ画像。
BMP
Windows標準のビットマップ画像形式。
無圧縮または簡易圧縮で、高品質だがファイルサイズが大きい。
古いソフトで使われることが多い。
例:Windowsのペイントソフトで保存した画像。
TIFF(Tag Image File Format)
印刷や出版で使われる高画質画像ファイル形式。
可逆圧縮や多ページ保存に対応している。
商業印刷やスキャナの保存形式として使われる。
例:印刷所に提出する高解像度の図版。
EPS(Encapsulated PostScript)
ベクター形式で保存できる印刷用ファイル形式。
PostScriptベースで、印刷物やロゴ制作に使われる。
拡張性が高く、デザイン業界で広く用いられている。
例:名刺のロゴデータをEPSで入稿する。
フレーム
動画を構成する静止画像の1コマ。
1秒間に何枚のフレームがあるかで滑らかさが変わる。
アニメや動画編集で重要な単位。
例:動画編集ソフトで1フレームずつ調整する。
フレームレート
1秒間に表示されるフレームの数(単位:fps)。
数値が高いほど動きが滑らかに見える。
ゲームや動画の品質に大きく関係する。
例:30fpsよりも60fpsの方が滑らか。
MPEG(Moving Picture Experts Group)
動画や音声を圧縮するための国際的な標準規格。
高圧縮率と高画質を両立している。
DVDやインターネット動画で使われる。
例:MPEG-2はDVD映像、MPEG-4はストリーミング動画に利用される。
H.264
MPEG-4の一種で、広く使われる高効率な動画圧縮方式。
高画質を保ちながらファイルサイズを小さくできる。
YouTubeやBlu-rayなどで標準的に使われている。
例:スマホの録画機能で使われる動画圧縮方式。
H.265
H.264の後継で、より高効率な動画圧縮方式。
4Kや8K映像の配信に対応している。
高解像度時代の動画配信に向けて開発された。
例:4K動画をH.265で圧縮してストリーミングする。
AVI(Audio Video Interleave)
Windows標準の動画ファイル形式。
コーデックに依存し、互換性にばらつきがある。
古いが現在でも一部で使われている。
例:昔のデジカメで撮影された動画ファイル。
MP4
映像と音声をまとめて保存できる動画ファイル形式。
圧縮率と汎用性に優れ、最も普及している形式の一つ。
スマートフォンや動画配信で広く使われる。
例:スマホで撮影した動画の保存形式。
ZIP
複数のファイルやフォルダを1つにまとめて圧縮する形式。
Windows標準で対応しており、ファイルの送受信に便利。
パスワード保護も可能。
例:レポートと画像をZIPでまとめて提出する。
圧縮率
データ圧縮によって元のサイズからどれだけ小さくなったかを示す割合。
圧縮率が高いほど、ファイルサイズが小さくなる。
内容や形式によって圧縮率は変わる。
例:10MBのデータが2MBになった場合、圧縮率は80%。
可逆圧縮
圧縮しても元のデータを完全に復元できる方式。
品質を失わずに圧縮したい場合に使われる。
ZIPやPNGなどが該当する。
例:ソースコードなどをZIPで圧縮・展開しても内容は変わらない。
非可逆圧縮
一部のデータを削除して、元には戻せない方式。
データ量を大きく減らせるが、わずかな劣化がある。
JPEGやMP3などが該当する。
例:MP3に変換すると、音質がやや劣化するがファイルは小さくなる。
ランレングス法
同じデータが続く部分を「データ+回数」で表す圧縮方法。
単純な画像や繰り返しが多いデータに向いている。
圧縮効率はデータの構造に依存する。
例:黒が10回続く画像を「黒×10」と記録する。
ハフマン法
出現頻度が高いデータに短い符号を割り当てて圧縮する方法。
効率のよい可逆圧縮方式として使われている。
テキストや画像の圧縮に利用される。
例:よく使われる文字に短いビット列を割り当てる。