ITパスポート技術要素

50 インタフェース設計

ITパスポート

 

ヒューマンインタフェース

人とコンピュータの間で情報をやりとりする手段や仕組みのこと。

入力装置や表示画面、ソフトの操作方法などすべてが対象になる。

使いやすさや直感性が重視される分野。

例:マウスやタッチパネル、音声入力などはヒューマンインタフェースの一例。

 

ユーザビリティ

使いやすさや分かりやすさを表す言葉。

ユーザーが効率よく、満足して目的を達成できるかどうかがポイントになる。

設計段階から配慮することが望ましい。

例:説明書を見なくても操作できるアプリはユーザビリティが高い。

 

ジェスチャーインタフェース

身体の動きや手の動作によってコンピュータを操作する方法。

コントローラーなしで直感的な操作ができる。

ゲームやAR/VR、展示装置などで使われる。

例:手を振ることでスクリーンが切り替わるデジタルサイネージ。

 

マルチタッチインタフェース

複数の指で同時に操作できるタッチ操作方式。

ピンチイン・アウトなど複雑な操作が可能になる。

スマートフォンやタブレットの標準機能。

例:地図アプリで2本の指を広げて拡大する。

 

マルチタッチ操作(タップ)

画面を1回軽く押して選択や決定を行う基本的な操作。

ボタンを押す感覚に近い。

例:アプリのアイコンをタップして起動する。

 

マルチタッチ操作(スワイプ)

画面に触れたまま指を滑らせて移動する操作。

画面のスクロールや切り替えなどに使われる。

例:スマホで上下にページを送る。

 

マルチタッチ操作(フリック)

画面を素早くはじくように動かす操作。

文字入力や高速スクロールなどに使用される。

例:スマホのフリック入力で「か行」を選択する。

 

マルチタッチ操作(ピンチ)

2本の指で広げたり縮めたりする操作。

拡大・縮小を直感的に行うことができる。

例:写真を拡大して細部を確認する。

 

マルチタッチ操作(ロングプレス)

画面を一定時間押し続ける操作。

メニューの表示や追加の操作に使われる。

例:アプリのアイコンを長押ししてアンインストールメニューを表示する。

 

VUI(Voice User Interface)

音声によってコンピュータとやりとりするインタフェース。

話しかけることで操作ができる。

スマートスピーカーや音声アシスタントに使われる。

例:「今日の天気は?」と話しかけて天気情報を聞く。

 

GUI(Graphical User Interface)

画面上に表示された視覚的な情報を使って操作する方法。

マウスやタッチで直感的に扱える。

ウィンドウ、アイコン、メニューなどが典型的な要素。

例:パソコンのデスクトップにあるアイコンをクリックする。

 

ウィンドウ

画面上に表示される四角い作業領域。

複数のアプリや文書を同時に表示できる。

サイズの変更や移動も可能。

例:ブラウザとワード文書を並べて表示する。

 

アイコン

アプリやファイルを表す小さな絵や図。

クリックやタップで機能を呼び出す。

視覚的に内容を伝える効果もある。

例:ゴミ箱のアイコンをクリックしてファイルを削除する。

 

ラジオボタン

複数の選択肢の中から1つだけ選べる入力項目。

丸い形で、選択すると中が塗りつぶされる。

設定画面などでよく使われる。

例:「男性」「女性」などの選択項目に使われる。

 

チェックボックス

複数の選択肢から、複数を同時に選択できる入力項目。

四角い形で、チェックマークで選択を示す。

設定変更などに使われる。

例:ニュースアプリで通知の種類を複数選ぶときに使われる。

 

リストボックス

一覧から選択肢を選ぶための表示領域。

スクロールして表示を切り替えることもできる。

選択肢が多いときに便利。

例:都道府県を選ぶリストボックス。

 

ヘルプ機能

操作方法や用語の意味などを説明してくれるサポート機能。

アプリやWebサイトに標準で備わっていることが多い。

初心者にもやさしい設計に役立つ。

例:メニューの「ヘルプ」から操作ガイドを開く。

 

メニューバー

画面の上部や側面に表示される操作項目の一覧。

ファイル、編集、表示などのコマンドが並ぶ。

クリックで各機能を展開できる。

例:ワードの上にある「ファイル」「挿入」などのメニュー。

 

プルダウンメニュー

クリックすると下に選択肢が展開されるメニュー。

多くの選択肢をコンパクトに表示できる。

選択後は選ばれた項目だけが表示される。

例:「都道府県を選んでください」と書かれた欄をクリックすると一覧が出る。

 

ポップアップメニュー

画面上に一時的に表示されるメニュー。

右クリックや長押しで表示されることが多い。

その場の文脈に応じた操作ができる。

例:画像を右クリックして「保存」などの選択肢を出す。

 

サムネイル

画像や動画などの内容を縮小して表示したもの。

一覧で内容をすばやく確認するために使われる。

ファイル管理やギャラリー表示で使われる。

例:YouTubeの動画一覧に表示される小さな画像。

 

ホバー(ロールオーバー)

マウスカーソルを重ねたときに起きる変化。

リンクの色が変わったり、ボタンが浮き上がるような演出がある。

ユーザーに操作を促す効果がある。

例:ボタンにカーソルを合わせると色が変わる。

 

ツールチップ

アイコンやボタンにカーソルを合わせたときに表示される補足説明。

機能の内容や使い方を簡潔に伝える。

使い方に迷ったときに便利。

例:「このボタンは保存です」と小さく表示される吹き出し。

 

CSS(Cascading Style Sheets)

Webページのデザインやレイアウトを指定するための言語。

HTMLと組み合わせて使い、色や大きさ、配置などを制御する。

デザインの統一性や再利用性を高める。

例:すべての見出しを青色にするCSSルールを設定する。

 

モバイルファースト

Webサイトを最初にスマートフォン向けに設計し、そこから他のデバイスに展開する考え方。

スマホ利用が主流の現在に適したデザイン手法。

ユーザー体験を最適化するために重要。

例:スマホで見やすいシンプルな構成からサイトを作り始める。

 

レスポンシブWebデザイン

画面サイズに応じてレイアウトを自動で調整するWebデザイン手法。

スマホ、タブレット、PCなどで表示が最適化される。

CSSメディアクエリを利用して実現される。

例:同じWebページがスマホでは縦一列、PCでは横並びで表示される。

 

リダイレクト

Webページにアクセスした際に、別のページに自動で転送する仕組み。

URLの変更やメンテナンス時に使われる。

適切に設定しないとSEOに悪影響が出ることもある。

例:旧URLから新URLへ自動的に移動させる設定。

 

タイトルとURLをコピーしました