ITパスポート技術要素

49 情報デザイン

ITパスポート

 

デザインの原則(近接)

関連する要素は近くに配置して、まとまりを持たせる考え方。

情報のグループ化により、見やすさや理解しやすさが向上する。

余白や配置の工夫によって視線の流れも調整できる。

例:住所と電話番号を近づけて配置することで、セットで読み取れるようにする。

 

デザインの原則(整列)

要素を視覚的にそろえて配置し、秩序や統一感を持たせる考え方。

左揃えや中央揃えなど、基準をそろえることで整った印象を与える。

複雑な情報もすっきりと見せることができる。

例:見出しや本文をすべて左揃えにする。

 

デザインの原則(反復)

同じ要素やスタイルを繰り返し使って、一貫性を持たせる考え方。

色、フォント、アイコンなどを繰り返すことで、デザインが覚えやすくなる。

視覚的なルールができ、読みやすさも向上する。

例:すべての見出しを同じ書体・大きさで表示する。

 

デザインの原則(対比)

異なる要素に違いをつけて、重要な情報を際立たせる考え方。

色、サイズ、形、太さなどを変えることで目立たせることができる。

メリハリをつけて視線を誘導する効果もある。

例:重要な言葉を太字や赤色で表示する。

 

LATCHの法則

情報を整理・分類・提示するための5つの基本的な視点の頭文字を取った考え方。

Location(位置)、Alphabet(文字順)、Time(時間)、Category(分類)、Hierarchy(階層)の5種類がある。

情報をどう並べるかに悩んだときに使える整理のフレームワーク。

例:図書館の本をジャンルごとに分けるのは「Category」、名前順に並べるのは「Alphabet」。

 

LATCHの法則(Location)

位置や地理情報を使って情報を分類・整理する方法。

地図やフロア案内図などに活用される。

例:店内の商品配置図を位置に基づいて整理する。

 

LATCHの法則(Alphabet)

アルファベット順や五十音順で情報を並べる方法。

索引やリスト表示に適しており、検索性が高い。

例:会員名簿を名前の順に並べる。

 

LATCHの法則(Time)

時間の流れや順序で情報を整理する方法。

履歴やスケジュール、歴史年表などに適している。

例:プロジェクトの進行を時系列でまとめた図。

 

LATCHの法則(Category)

共通の特徴や属性でグループ分けして整理する方法。

分類によって比較や選択がしやすくなる。

例:本をジャンル(小説・参考書など)ごとに棚に分ける。

 

LATCHの法則(Hierarchy)

重要度や上位下位の関係で構造的に整理する方法。

ピラミッド構造やアウトライン表示などに用いられる。

例:企業の組織図を階層ごとにまとめる。

 

シグニファイア

ユーザーに使い方を示すための視覚的な手がかり。

「押す」「引く」「スライドする」といった行動を誘導する。

デザインに意味を持たせるために重要な概念。

例:ドアに「PUSH」と書かれているプレートや、立体的なボタンの形。

 

構造化シナリオ法

ユーザーの行動や目的を、時間の流れに沿って具体的に描く設計手法。

ペルソナと組み合わせて使われることが多い。

UX設計やサービス開発の初期段階で役立つ。

例:高校生が通学中にスマホでニュースを読む様子をシナリオ化する。

 

UXデザイン(User Experience)

ユーザーが製品やサービスを使って得る体験を設計すること。

使いやすさだけでなく、感情や満足感まで含めてデザインする。

使う人の視点に立った設計が求められる。

例:アプリを直感的に使えて気持ちよく操作できるように工夫する。

 

ユニバーサルデザイン

年齢や能力、文化に関係なく、誰もが使いやすいように配慮されたデザイン。

特定の人だけでなく、すべての人を対象にしている。

公共施設や教材、製品などに広く応用されている。

例:大きくて押しやすい信号機のボタン。

 

アクセシビリティ

障がいや高齢などの事情を持つ人でも、支障なく利用できる状態。

Webやアプリでは音声読み上げやキーボード操作対応などが求められる。

ユニバーサルデザインの一要素でもある。

例:音声読み上げに対応したWebサイト。

 

ピクトグラム

言葉を使わずに情報を伝えるシンプルな絵記号。

誰でも直感的に意味を理解できるようデザインされている。

公共の案内表示などに使われる。

例:トイレや非常口を示すアイコン。

 

インフォグラフィック

情報やデータを図やイラストで視覚的に表現したもの。

複雑な内容をわかりやすく伝えるための手法。

統計や手順、関係性の可視化などに利用される。

例:1日の時間の使い方を円グラフで表した図。

タイトルとURLをコピーしました