オペレーティングシステム(OS:Operating System)
コンピュータの基本的な動作を管理・制御するソフトウェア。
ハードウェアとアプリケーションの間に入り、両者を仲介する役割を持つ。
Windows、macOS、Linuxなどが代表的。
例:アプリを起動したり、ファイルを保存する際にOSが働いている。
ルートディレクトリ
ファイルシステムの最上位に位置するディレクトリ。
すべてのファイルやフォルダは、この配下に存在する。
パス表記では「/」や「C:\」などで表される。
例:Linuxのルートディレクトリは「/」。
カレントディレクトリ
現在作業中のディレクトリ(フォルダ)。
コマンドや操作は、この場所を基準に行われる。
コマンドライン操作時によく意識される。
例:カレントディレクトリにあるファイルを直接実行できる。
ファイル拡張子
ファイル名の末尾につく「.txt」や「.jpg」などの部分。
ファイルの種類や対応ソフトを示す。
OSが拡張子に応じてアプリを自動で選択する。
例:画像ファイルなら「.png」、文書ファイルなら「.docx」など。
フラグメンテーション
ファイルのデータがディスク上で分散して保存されている状態。
読み書きの効率が低下する原因となる。
デフラグ(最適化)によって解消できる。
例:断片化したファイルをまとめて、読み込みを速くする。
ディレクトリ管理
ファイルを階層的に整理・保存する仕組み。
フォルダごとに分類することで、見やすく管理できる。
OSが内部で構造を管理している。
例:学年別、教科別にフォルダを分けてプリントを保存する。
ファイル共有
複数のユーザーや端末で、同じファイルを利用できるようにする仕組み。
ネットワークやクラウドを利用して共有される。
アクセス権の設定が重要となる。
例:学校の共有フォルダで授業資料を生徒と共有する。
アクセス権設定
ファイルやフォルダに対して、誰が何をできるかを決める機能。
読み取り、書き込み、実行などの権限を設定できる。
セキュリティ対策の基本となる。
例:生徒には閲覧のみ許可し、教師だけが編集可能にする。
絶対パス
ルートディレクトリから目的のファイルやフォルダまでをすべて記述したパス。
どこからでも一意にファイルを指定できる。
記述が長くなることがある。
例:「C:\Users\名前\Documents\file.txt」
相対パス
現在のカレントディレクトリを基準に、目的のファイルまでの位置を表すパス。
短く記述できるが、カレントディレクトリが異なると変わる。
移動可能なプログラムや設定ファイルに向いている。
例:「..\資料\報告書.pdf」
バックアップ
データが消失したときに備えて、別の場所にコピーを保存しておくこと。
定期的な実施と複数世代の保持が望ましい。
重要な情報を守るための基本的な対策。
例:USBメモリやクラウドに定期的に授業資料を保存する。
アーカイブ
データをまとめて保存し、長期間保持すること。
圧縮や一時的な退避にも使われる。
過去の記録や履歴の保存に適している。
例:卒業生の成績データをアーカイブとして保管する。
ソフトウェアパッケージ
必要なソフトウェアをまとめて提供する形式。
インストールや更新が簡単に行える。
機能ごとにモジュール化されていることもある。
例:表計算や文書作成が一体となったオフィスソフト。
オープンソースソフトウェア(OSS:Open Source Software)
ソースコードが公開され、誰でも利用・改良・再配布できるソフトウェア。
無料で使えるものが多く、開発者コミュニティによって支えられている。
商用利用も可能だが、ライセンスに従う必要がある。
例:Webブラウザ「Firefox」や、OS「Linux」。
GPL(GNU General Public License)
OSSに適用されるライセンスの1つで、自由に利用・改変・再配布できる。
ただし、派生ソフトウェアも同じライセンスで公開する必要がある。
ソースコードの公開を義務づける「コピーレフト」性がある。
例:GPLのソフトを改造して配布する場合、そのソースも公開しなければならない。
コピーレフト
ソフトウェアの自由な使用・改変を守るために、改変後のソフトにも同じ自由を求める考え方。
GPLなどのライセンスに取り入れられている。
自由なソフトウェア文化を維持するための仕組み。
例:誰かが改良しても、それをまた誰もが使えるようにする。