ITパスポート企業と法務

02 経営管理

ITパスポート

 

経営目標

会社が達成したい目標。

企業が中長期的に実現を目指す成果や状態。売上や利益だけでなく、シェア拡大、社会貢献、社員満足なども含まれる。

企業の方向性を社員全体で共有し、意思決定や行動の基準となる。

例:3年以内に国内シェア10%達成。新製品の年間販売数を10万台にする。

 

財務・資産・人事・情報管理

会社のお金・モノ・人・情報を上手に管理すること。

企業活動に必要な4つの主要資源(財務=資金、資産=設備・在庫、人事=人材、情報=データ)を適切に使い、無駄やリスクを減らす管理活動。

それぞれが相互に関係し、全体の経営効率や安全性に影響を与える。

例:財務→利益率の改善。資産→老朽化設備の入れ替え。人事→評価制度の見直し。情報→顧客データの保護。

 

PDCA(Plan-Do-Check-Act)

計画→実行→確認→改善を繰り返す仕事の進め方。

Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(改善)のサイクルを回し、継続的に業務を改善していく手法。品質管理や業務改善に広く使われている。

一度で完璧を目指すのではなく、小さく回して徐々に質を高める。

例:新商品開発で、まず計画を立て、試作を行い、結果を確認して改善点を次の試作に反映させる。

 

OODAループ

状況判断にすばやく対応するための思考プロセス。

Observe(観察)、Orient(状況判断)、Decide(意思決定)、Act(行動)のサイクルを高速で回すことで、変化の激しい環境下でも素早く的確な対応を可能にする手法。

軍事理論が起源で、近年はビジネスの現場でも活用されている。

例:市場の変化を観察し、競合の動きを見て戦略を変え、即座に新商品を投入する。

 

BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)

災害や事故が起きても会社を止めないための計画。

地震、感染症、サイバー攻撃などの緊急事態でも、重要な業務を中断せずに続けたり、早く再開できるようにするための計画書。優先業務の特定、代替手段、復旧目標時間などを定める。

計画だけでなく、社員への教育や定期的な訓練も重要。

例:データのバックアップ。在宅勤務体制の整備。緊急連絡網の構築。

 

BCM(Business Continuity Management:事業継続管理)

BCPを作って運用・改善する全体の仕組み。

BCPを中心に、事業継続に関わる計画・体制・教育・訓練・見直しなど一連の管理活動全体を指す。企業のリスク耐性や回復力を高める枠組み。

BCPは「計画」、BCMはその「運営と改善」を含む広い概念。

例:BCPを定期的に見直し、実際の災害対応訓練を毎年行う仕組みづくり。

 

リスクアセスメント

危険や問題を見つけて、どれくらい影響があるかを評価すること。

業務や環境の中で起こりうる事故・災害・不正などのリスクを洗い出し、それぞれの発生確率や影響度を評価して、対策の優先順位をつける手法。

安全管理、情報セキュリティ、BCP策定などに欠かせないプロセス。

例:サーバーが故障した場合の業務停止時間と復旧費用を想定し、予備システムの導入を検討する。

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