ソリューション
企業や組織の課題を解決するための技術やサービスの組み合わせ。
製品単体ではなく、ニーズに合わせた最適な仕組み全体を提供する。
IT業界では、課題解決型のサービスを意味することが多い。
例:顧客管理と業務効率化を同時に実現するクラウド型業務支援ツール。
SI(System Integration)
顧客の要望に応じて、情報システムを設計・開発・導入するサービス。
ハードウェアやソフトウェアを組み合わせて全体を構築する。
要件定義から保守まで一貫して対応することもある。
例:企業の在庫管理システムをゼロから構築するプロジェクト。
クラウドコンピューティング
インターネット経由でソフトウェアやデータを利用する仕組み。
ユーザーはインフラを持たず、必要な分だけサービスを使える。
場所や端末を問わず、柔軟な利用が可能になる。
例:クラウド上の表計算アプリで複数人が同時編集する。
SaaS(Software as a Service)
クラウド上のソフトウェアをサービスとして提供する形態。
ユーザーはインストールせずにブラウザ経由で利用する。
メンテナンスやアップデートは提供側が行う。
例:オンラインで利用できる会計ソフト。
PaaS(Platform as a Service)
アプリケーション開発用の環境をクラウド上で提供する形態。
開発者はOSやミドルウェアを意識せずに開発に集中できる。
スケーラビリティや運用管理の負担を軽減できる。
例:Webアプリ開発に必要なサーバー環境が一式そろった開発基盤。
IaaS(Infrastructure as a Service)
仮想サーバーやストレージなどのインフラをクラウド上で提供する形態。
利用者がOSやアプリを自由に構成できるのが特徴。
物理設備を保有せずに柔軟な構成が可能になる。
例:CPUやメモリ容量を自由に変更できる仮想サーバーサービス。
DaaS(Desktop as a Service)
仮想デスクトップ環境をクラウド上で提供するサービス。
ユーザーはどこからでも同じデスクトップ環境にアクセスできる。
セキュリティや運用負担の軽減に効果がある。
例:学校のパソコン教室と同じ環境を自宅から使えるサービス。
クラウドサービスの提供形態(パブリッククラウド)
不特定多数のユーザーに共通のサービスとして提供されるクラウド。
スケーラビリティやコストパフォーマンスに優れる。
代表的なクラウド事業者が提供している。
例:世界中のユーザーが使うオンラインストレージサービス。
クラウドサービスの提供形態(プライベートクラウド)
特定の組織内だけで利用する専用のクラウド環境。
セキュリティやカスタマイズ性に優れる。
自社内や専用データセンターに構築されることが多い。
例:企業が社内システム専用に構築したクラウド基盤。
クラウドサービスの提供形態(ハイブリッドクラウド)
パブリッククラウドとプライベートクラウドを組み合わせた形態。
重要なデータは自社管理、汎用的な処理はクラウドで行うなど使い分けができる。
柔軟性とセキュリティのバランスが取れる。
例:社外共有用はパブリック、機密情報はプライベートに保存する構成。
クラウドサービスの提供形態(マルチクラウド)
複数のクラウドサービスを組み合わせて利用する形態。
用途や機能、コストに応じて最適なクラウドを選べる。
特定のベンダーへの依存を避けることができる。
例:ファイル管理はA社、メールはB社のクラウドを併用する。
ASP(Application Service Provider)
アプリケーションをネット経由で提供する事業者または仕組み。
SaaSの先駆け的な存在で、月額料金などで利用できる。
自社にシステムを構築する必要がない。
例:勤怠管理をWeb上で行えるサービスを提供する企業。
アウトソーシング
業務の一部を外部企業に委託すること。
専門性の高い業務やコスト削減を目的に行われる。
IT運用や人事・経理などの分野でよく利用される。
例:システム保守を専門業者に委託する。
ホスティングサービス
Webサイトやメールなどの機能を提供するサーバーを貸し出すサービス。
機器の運用や管理を任せることで手間を減らせる。
小規模事業者や個人ユーザーにも利用されている。
例:自社のWebページをレンタルサーバーに設置して公開する。
ハウジングサービス
自社所有のサーバーを外部のデータセンターに設置して運用してもらうサービス。
設備投資は自社で行い、環境や管理を外部に任せる形。
セキュリティや回線の安定性を重視する場合に選ばれる。
例:自社サーバーを専門業者の施設に設置して管理してもらう。
オンプレミス
自社の建物内にサーバーやシステムを設置・運用する形態。
自社で全てを管理するため、自由度が高くセキュリティ面で安心。
導入コストや保守の手間がかかる。
例:社内に設置したサーバーでファイル共有や業務システムを運用する。
マネージドサービス
システムの監視・運用・保守などを専門業者に継続的に委託するサービス。
24時間体制での対応や障害時の迅速な対処が可能。
IT人材不足を補い、安定した運用が実現できる。
例:企業のネットワーク環境を外部業者が常時監視・保守する。