ITパスポートシステム戦略

34 業務プロセス

ITパスポート

 

モデリング

現実の仕組みや動きを図やモデルで表現すること。

複雑な業務やシステムを視覚的に整理し、分析や改善につなげる。

論理的な設計やシミュレーションを行うための基盤となる。

例:業務フローを図にして整理し、無駄を発見する。

 

E-R図(Entity Relationship Diagram)

データベース設計に用いられる図で、データの構造や関係を視覚化する手法。

「エンティティ(実体)」と「リレーションシップ(関係)」で構成される。

データの整理やデータベース構築の際に使われる基本図式。

例:学生と履修科目の関係をE-R図で表す。

 

DFD(Data Flow Diagram)

情報の流れを視覚的に表す図で、システムの機能やデータのやり取りを表現する。

処理、データフロー、データストアなどの要素で構成される。

ソフトウェア開発や業務分析の初期段階で活用される。

例:注文処理システムの入力・出力・データ保管の流れを図示する。

 

BPMN(Business Process Model and Notation)

業務プロセスを標準的な記号で図式化するモデリング言語。

業務の流れや関係をわかりやすく共有するために使われる。

国際標準として企業の業務分析や改善に活用されている。

例:受注から出荷までの業務フローをBPMNで表現する。

 

BPR(Business Process Reengineering)

業務の流れを根本から見直し、劇的な改革を目指す手法。

既存のやり方にとらわれず、コスト削減やスピード向上を図る。

ITの活用と併せて抜本的な業務改善を進める。

例:紙の書類を全廃し、業務をすべて電子化する。

 

BPM(Business Process Management)

業務プロセスを継続的に改善し、最適化する管理手法。

モデリング、実行、監視、評価、改善のサイクルを繰り返す。

日常的な業務の効率化や品質向上に効果がある。

例:定期的に業務フローを見直し、手順やツールを改善する。

 

ワークフロー

業務の手順や流れをあらかじめ定め、システムで管理する仕組み。

申請・承認・処理などの流れを自動化・標準化できる。

ペーパーレス化や業務の見える化に役立つ。

例:経費精算の申請から承認までをシステム上で行う。

 

RPA(Robotic Process Automation)

定型的な業務をソフトウェアロボットにより自動化する技術。

人間が行っていたパソコン操作を繰り返し再現できる。

ミスの削減や業務時間の短縮が期待される。

例:毎日決まった時間にデータを抽出して報告書を作成する作業を自動化する。

 

BYOD(Bring Your Own Device)

社員が私物のスマートフォンやパソコンを業務に利用すること。

導入コストを抑えられる一方、セキュリティ対策が重要になる。

柔軟な働き方やリモートワークに対応しやすくなる。

例:社員が自分のノートパソコンを使って社内システムにアクセスする。

 

IoT(Internet of Things)

モノがインターネットにつながり、情報をやり取りする仕組み。

家電、車、工場機器などがネットワーク経由で制御や監視される。

多くの業界で新しい価値やサービスを生み出している。

例:冷蔵庫が自動で在庫をチェックして注文を出す。

 

MtoM(Machine to Machine)

機械同士が人を介さずに通信・連携する技術。

工場設備や車両、インフラなどでの自動化に使われる。

IoTの一部として、データの即時共有や制御に活用される。

例:自動販売機が売れた情報を本部に送信し、商品補充を自動手配する。

 

Web会議

インターネットを利用して、離れた場所にいる人同士が画面と音声で会議を行う仕組み。

資料の共有や画面共有も可能で、遠隔地とのコミュニケーションを効率化する。

在宅勤務やグローバルなビジネスで広く活用されている。

例:海外の取引先とオンラインで打ち合わせを行う。

 

電子メール

インターネットを通じてテキストやファイルを送受信できる通信手段。

ビジネスからプライベートまで広く利用されている。

件名や添付ファイル付きで情報をやりとりできる。

例:会議の資料をPDFで添付してメール送信する。

 

電子掲示板

ネット上に設置された、意見や情報を自由に書き込めるスペース。

不特定多数の人と情報を共有・交換できる。

コミュニティごとにテーマが設定されていることが多い。

例:趣味の掲示板で情報を投稿し、返信をもらう。

 

ブログ

個人や企業が、日記や情報、意見を継続的に公開するウェブサイト。

画像やリンクを含む記事形式で、読者との交流も可能。

マーケティングや情報発信の手段としても使われる。

例:旅行体験を写真付きで紹介する個人ブログ。

 

チャット

リアルタイムで短いメッセージをやり取りする通信手段。

会話感覚で素早くコミュニケーションができる。

業務連絡やグループでの情報共有にも使われる。

例:チーム内で進捗を報告し合うビジネスチャット。

 

SMS(Short Message Service)

携帯電話番号を使って短いメッセージを送るサービス。

テキストのみで、インターネット接続が不要。

認証コードの送信などにも使われる。

例:登録時にSMSで確認コードが送られてくる。

 

SNS(Social Networking Service)

ユーザー同士が交流したり、情報を発信・共有したりするネットサービス。

プロフィール、投稿、フォロー、コメントなどの機能がある。

個人・企業の情報発信やマーケティングにも活用される。

例:写真付きの近況をSNSで友人に共有する。

 

シェアリングエコノミー

モノやサービスを不特定多数の人と共有・貸し借りする経済の仕組み。

資産を効率よく活用することが目的。

移動、宿泊、仕事など多様な分野に広がっている。

例:空き部屋を旅行者に貸し出す民泊サービス。

 

ライフログ

人の行動や体調、趣味などの生活情報を記録すること。

スマートフォンやウェアラブル機器で自動記録が可能。

健康管理や行動分析などに利用される。

例:歩数や睡眠時間をスマートウォッチで記録する。

 

情報銀行

個人が自分のデータを管理・提供し、企業と安全にデータをやり取りする仕組み。

許可した企業が個人情報を活用し、見返りにサービスや報酬を提供する。

プライバシーを守りながらデータを活用する新しい枠組み。

例:購買履歴を提供し、割引クーポンを受け取る。

 

PDS(Personal Data Store)

個人のデータを自分で保存・管理・制御できるシステム。

必要に応じてデータを外部に提供し、利用をコントロールできる。

プライバシー保護と利便性を両立する手段として注目されている。

例:健康データをPDSに保管し、必要な医療機関にのみ共有する。

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