モデリング
現実の仕組みや動きを図やモデルで表現すること。
複雑な業務やシステムを視覚的に整理し、分析や改善につなげる。
論理的な設計やシミュレーションを行うための基盤となる。
例:業務フローを図にして整理し、無駄を発見する。
E-R図(Entity Relationship Diagram)
データベース設計に用いられる図で、データの構造や関係を視覚化する手法。
「エンティティ(実体)」と「リレーションシップ(関係)」で構成される。
データの整理やデータベース構築の際に使われる基本図式。
例:学生と履修科目の関係をE-R図で表す。
DFD(Data Flow Diagram)
情報の流れを視覚的に表す図で、システムの機能やデータのやり取りを表現する。
処理、データフロー、データストアなどの要素で構成される。
ソフトウェア開発や業務分析の初期段階で活用される。
例:注文処理システムの入力・出力・データ保管の流れを図示する。
BPMN(Business Process Model and Notation)
業務プロセスを標準的な記号で図式化するモデリング言語。
業務の流れや関係をわかりやすく共有するために使われる。
国際標準として企業の業務分析や改善に活用されている。
例:受注から出荷までの業務フローをBPMNで表現する。
BPR(Business Process Reengineering)
業務の流れを根本から見直し、劇的な改革を目指す手法。
既存のやり方にとらわれず、コスト削減やスピード向上を図る。
ITの活用と併せて抜本的な業務改善を進める。
例:紙の書類を全廃し、業務をすべて電子化する。
BPM(Business Process Management)
業務プロセスを継続的に改善し、最適化する管理手法。
モデリング、実行、監視、評価、改善のサイクルを繰り返す。
日常的な業務の効率化や品質向上に効果がある。
例:定期的に業務フローを見直し、手順やツールを改善する。
ワークフロー
業務の手順や流れをあらかじめ定め、システムで管理する仕組み。
申請・承認・処理などの流れを自動化・標準化できる。
ペーパーレス化や業務の見える化に役立つ。
例:経費精算の申請から承認までをシステム上で行う。
RPA(Robotic Process Automation)
定型的な業務をソフトウェアロボットにより自動化する技術。
人間が行っていたパソコン操作を繰り返し再現できる。
ミスの削減や業務時間の短縮が期待される。
例:毎日決まった時間にデータを抽出して報告書を作成する作業を自動化する。
BYOD(Bring Your Own Device)
社員が私物のスマートフォンやパソコンを業務に利用すること。
導入コストを抑えられる一方、セキュリティ対策が重要になる。
柔軟な働き方やリモートワークに対応しやすくなる。
例:社員が自分のノートパソコンを使って社内システムにアクセスする。
IoT(Internet of Things)
モノがインターネットにつながり、情報をやり取りする仕組み。
家電、車、工場機器などがネットワーク経由で制御や監視される。
多くの業界で新しい価値やサービスを生み出している。
例:冷蔵庫が自動で在庫をチェックして注文を出す。
MtoM(Machine to Machine)
機械同士が人を介さずに通信・連携する技術。
工場設備や車両、インフラなどでの自動化に使われる。
IoTの一部として、データの即時共有や制御に活用される。
例:自動販売機が売れた情報を本部に送信し、商品補充を自動手配する。
Web会議
インターネットを利用して、離れた場所にいる人同士が画面と音声で会議を行う仕組み。
資料の共有や画面共有も可能で、遠隔地とのコミュニケーションを効率化する。
在宅勤務やグローバルなビジネスで広く活用されている。
例:海外の取引先とオンラインで打ち合わせを行う。
電子メール
インターネットを通じてテキストやファイルを送受信できる通信手段。
ビジネスからプライベートまで広く利用されている。
件名や添付ファイル付きで情報をやりとりできる。
例:会議の資料をPDFで添付してメール送信する。
電子掲示板
ネット上に設置された、意見や情報を自由に書き込めるスペース。
不特定多数の人と情報を共有・交換できる。
コミュニティごとにテーマが設定されていることが多い。
例:趣味の掲示板で情報を投稿し、返信をもらう。
ブログ
個人や企業が、日記や情報、意見を継続的に公開するウェブサイト。
画像やリンクを含む記事形式で、読者との交流も可能。
マーケティングや情報発信の手段としても使われる。
例:旅行体験を写真付きで紹介する個人ブログ。
チャット
リアルタイムで短いメッセージをやり取りする通信手段。
会話感覚で素早くコミュニケーションができる。
業務連絡やグループでの情報共有にも使われる。
例:チーム内で進捗を報告し合うビジネスチャット。
SMS(Short Message Service)
携帯電話番号を使って短いメッセージを送るサービス。
テキストのみで、インターネット接続が不要。
認証コードの送信などにも使われる。
例:登録時にSMSで確認コードが送られてくる。
SNS(Social Networking Service)
ユーザー同士が交流したり、情報を発信・共有したりするネットサービス。
プロフィール、投稿、フォロー、コメントなどの機能がある。
個人・企業の情報発信やマーケティングにも活用される。
例:写真付きの近況をSNSで友人に共有する。
シェアリングエコノミー
モノやサービスを不特定多数の人と共有・貸し借りする経済の仕組み。
資産を効率よく活用することが目的。
移動、宿泊、仕事など多様な分野に広がっている。
例:空き部屋を旅行者に貸し出す民泊サービス。
ライフログ
人の行動や体調、趣味などの生活情報を記録すること。
スマートフォンやウェアラブル機器で自動記録が可能。
健康管理や行動分析などに利用される。
例:歩数や睡眠時間をスマートウォッチで記録する。
情報銀行
個人が自分のデータを管理・提供し、企業と安全にデータをやり取りする仕組み。
許可した企業が個人情報を活用し、見返りにサービスや報酬を提供する。
プライバシーを守りながらデータを活用する新しい枠組み。
例:購買履歴を提供し、割引クーポンを受け取る。
PDS(Personal Data Store)
個人のデータを自分で保存・管理・制御できるシステム。
必要に応じてデータを外部に提供し、利用をコントロールできる。
プライバシー保護と利便性を両立する手段として注目されている。
例:健康データをPDSに保管し、必要な医療機関にのみ共有する。