ITパスポート企業と法務

11 意思決定

ITパスポート

 

デシジョンツリー

意思決定の過程をツリー状に分岐して表すモデル。

条件ごとに選択肢を分けていくことで、判断ルールが明確になる。

分類や予測の可視化によく使われる。

例:顧客が購入するかどうかを、年齢・職業・過去の購買で分岐させて予測。

 

モデル化(確定モデル)

変数や条件をすべて確定的に設定して構築するモデル。

同じ条件なら常に同じ結果が出る。

再現性が高く、設計や制御に適している。

例:ある部品が壊れる確率が0なら、機械全体の稼働率は100%と決まる。

 

モデル化(確率モデル)

変数や条件に確率の要素を含めて構築するモデル。

同じ条件でも結果にばらつきが出る。

実世界の不確実性を表現するのに適している。

例:商品の売れ行きが「70%の確率で売れる」と仮定して予測。

 

シミュレーション

現実の状況やシステムを仮想的に再現して実験する手法。

リスクを予測したり、最適な対応を検討するために使う。

現実には試せないことを安全に検証できる。

例:工場の稼働状況を模擬して、ライン配置を見直す。

 

シミュレーションのデータ同化

実際の観測データをシミュレーションに取り込む技術。

モデルの精度を高めるために現実の情報で補正する。

天気予報などで使われている。

例:気象衛星の観測データを取り込んで、シミュレーション結果を更新。

 

予測

過去のデータやモデルをもとに、未来の値や状態を推定すること。

需要、売上、気象、在庫など様々な分野で活用される。

精度を高めるには、データの質やモデルの工夫が重要。

例:来月の売上を過去3年分のデータから予測。

 

グルーピング

似た特徴を持つデータをまとめて分類すること。

クラスタリングとも呼ばれ、顧客分析などに使われる。

ラベルなしのデータでも使える。

例:顧客の購買パターンからタイプ別に分類。

 

パターン発見

データの中にある規則性や傾向を見つけ出すこと。

人間には気づきにくい特徴を明らかにする。

データマイニングの中心的なタスク。

例:売上が上がる曜日や時間帯に共通する特徴を発見。

 

最適化

与えられた条件の中で最も良い結果を出す方法を見つけること。

コスト削減、利益最大化、作業効率化などに使われる。

数学的手法やアルゴリズムで実現する。

例:配達ルートを最短距離で巡回する経路に調整。

 

在庫管理

商品や資材の数・場所・状態を把握し、適切に保管・補充すること。

過不足を防ぎ、コストを抑える目的で行う。

需要予測や発注方式と密接に関係する。

例:売れ筋商品の在庫数を常に一定範囲に保つ。

 

与信管理

取引相手の信用状況を判断し、適切な取引条件を設定すること。

貸倒れのリスクを防ぐための重要な業務。

スコアリングや履歴情報をもとに判断する。

例:初めて取引する顧客に与信枠を設定して請求限度を決める。

 

発注方式

在庫や需要に応じて商品や資材を発注する仕組み。

定量発注方式・定期発注方式などの種類がある。

コストと欠品リスクのバランスが重要。

例:在庫が100個を切ったら、200個をまとめて注文する方式。

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