入出力インタフェース(有線インタフェース)
コンピュータと周辺機器をケーブルで接続するための仕組み。
USBやHDMIなどがあり、高速かつ安定した通信が可能。
データの種類や速度に応じて使い分けられる。
例:プリンタをUSBケーブルで接続して印刷する。
入出力インタフェース(無線インタフェース)
電波や赤外線を使って周辺機器と接続する仕組み。
BluetoothやWi-Fi、IrDAなどがあり、配線不要で便利。
通信範囲や速度は機器や規格により異なる。
例:スマートフォンとワイヤレスイヤホンをBluetoothで接続する。
データ転送方式(シリアル)
1本の線で、1ビットずつ順番にデータを送る方式。
長距離通信や高速通信に向いている。
USBやHDMIなどもこの方式を採用している。
例:USBメモリでファイルを転送する際の通信方式。
データ転送方式(パラレル)
複数の線を使って、複数ビットを同時に送る方式。
近距離での高速通信に適しているが、ノイズに弱い。
かつてのプリンタ接続(パラレルポート)で使われていた。
例:昔のプリンタで使われていた太いケーブルの通信方式。
アナログ
時間や量を連続的に表現するデータ形式。
波形など、変化し続ける信号を扱う。
人間の感覚に近い性質を持つ。
例:音声や温度の変化を滑らかに記録する。
デジタル
情報を0と1の組み合わせで表すデータ形式。
ノイズに強く、正確なデータ処理や複製が可能。
コンピュータ内部ではすべてデジタルで処理されている。
例:写真をJPEG形式で保存する。
USB(Type-A / Type-B / Type-C)
汎用性の高い有線インタフェースで、データ転送や充電に使われる。
Type-Aは標準サイズ、Type-Bはプリンタなどに使われる正方形の形。
Type-Cは上下の向きがなく、高速転送や給電が可能。
例:スマートフォンの充電にUSB Type-Cを使う。
HDMI(High-Definition Multimedia Interface)
音声と映像を1本のケーブルでデジタル伝送できるインタフェース。
テレビやディスプレイ、ゲーム機などで広く使われている。
高画質・高音質なデータを劣化なく伝送できる。
例:パソコンとモニターをHDMIケーブルで接続する。
DisplayPort
パソコン用の高性能映像インタフェース。
HDMIよりも多くのデータを転送できる。
複数のディスプレイ接続にも対応している。
例:高解像度モニターをDisplayPortで接続して作業する。
アナログRGB
赤・緑・青の信号をアナログで伝送する映像インタフェース。
D-sub端子とも呼ばれ、かつて多くのPCモニターで使われていた。
現在はデジタルに置き換えられつつある。
例:古いパソコンをアナログRGBケーブルでモニターに接続する。
DVI(Digital Visual Interface)
デジタル映像信号を伝送するインタフェース。
アナログRGBとの互換性を持つモデルもある。
主にパソコンとモニターの接続に使われていた。
例:DVI端子を使ってPCとディスプレイを接続する。
Bluetooth
短距離の無線通信技術で、主に周辺機器の接続に使われる。
省電力でスマートフォンやイヤホンなどに広く普及している。
ペアリングによって簡単に接続できる。
例:ワイヤレスマウスとパソコンをBluetoothで接続する。
IrDA(Infrared Data Association)
赤外線を使った近距離無線通信方式。
かつての携帯電話間でのデータ転送に使われていた。
方向合わせが必要で、現在はあまり使われていない。
例:古い携帯電話同士で赤外線通信を使って写真を交換する。
RFID(Radio Frequency Identification)
電波を使って非接触で情報を読み書きする技術。
タグに記録された情報をリーダーで読み取る。
物流管理や入退室管理に活用されている。
例:商品に貼ったRFIDタグで在庫情報を読み取る。
NFC(Near Field Communication)
非常に近い距離(数cm)で通信する無線技術。
ICカードやスマートフォンのタッチ決済に使われている。
通信距離は短いが、簡単に接続できる。
例:交通系ICカードで改札をタッチして通過する。
IoTデバイス
インターネットに接続できるあらゆるモノ(デバイス)。
センサーや通信機能を備え、データを収集・送信する。
家電、農業、医療など多様な分野で活用されている。
例:室温や湿度を自動で記録して送信するスマート温度計。
光学センサー
光を使って位置や距離、色、明るさなどを検出するセンサー。
カメラ、バーコードリーダー、自動ドアなどで使われる。
非接触で精度の高い検知が可能。
例:バーコードを読み取るレジのスキャナー。
赤外線センサー
赤外線の反射や遮断を検知して動きを感知するセンサー。
人の動きや体温の検知に使われる。
防犯や省エネ機器に広く利用されている。
例:人が近づくと自動で点灯する照明。
磁気センサー
磁場を検知して、方角や金属の有無を測定するセンサー。
コンパス機能や工業用の金属検知機器に使われる。
スマートフォンにも内蔵されていることがある。
例:スマートフォンの地図アプリで方角を検出する。
加速度センサー
物体の動きや振動、傾きなどを検出するセンサー。
スマートフォンの画面回転や万歩計などに使われている。
3軸(XYZ)で多方向の動きを捉える。
例:スマホを傾けてゲームの操作をする。
ジャイロセンサー
角度の変化や回転運動を検出するセンサー。
加速度センサーと組み合わせて姿勢制御に用いられる。
ドローンやVR機器などで活躍している。
例:VRゴーグルの頭の動きを検出して視点を動かす。
超音波センサー
人間の耳に聞こえない高周波の音を使って、距離や物体の有無を測定する。
距離計測や障害物検知などに利用されている。
非接触かつ安全に使えるのが特長。
例:車のバック時に壁との距離を測る駐車支援システム。
温度センサー
周囲の温度を計測するためのセンサー。
エアコンや冷蔵庫、産業機器などで使われている。
精度や応答速度が用途によって異なる。
例:室内温度に応じて冷暖房を自動調整する。
湿度センサー
空気中の水分量(湿度)を測定するセンサー。
快適性の維持やカビ防止などに役立つ。
加湿器や空調設備に内蔵されていることが多い。
例:湿度が低いときに自動で加湿を開始する空気清浄機。
圧力センサー
空気や液体の圧力を検知するセンサー。
工場や医療機器、自動車の安全装置などに使われる。
微細な変化も正確に測定できる。
例:タイヤの空気圧を測定するセンサー。
煙センサー
煙を検出して火災の可能性を知らせるセンサー。
光学式やイオン式などの方式がある。
火災報知器に不可欠な安全装置。
例:キッチンの煙を検知して火災報知機が作動する。
アクチュエーター
電気、空気、油圧などのエネルギーを、動き(回転や直線運動)に変える装置。
センサーやコンピュータの指令を受けて、実際に機械を動かす役割を持つ。
ロボットや自動機器の「手足」にあたる存在。
例:ロボットの腕を動かすために使われるモーターやシリンダー。
デバイスドライバ
ハードウェアとOSをつなぐソフトウェア。
デバイスを正しく動作させるための命令や設定を含む。
OSに標準搭載されているものも多い。
例:プリンタをパソコンで使うための専用ドライバ。
プラグアンドプレイ
機器を接続するだけで自動的に認識・設定される仕組み。
利用者が手動で設定しなくてもすぐに使える。
WindowsなどのOSで広く採用されている。
例:USBマウスを差し込むとすぐに動作する。