ITパスポートコンピュータ

43 メモリ

ITパスポート

 

メモリ

データやプログラムを一時的に記憶する装置。

処理中に使用する情報を一時的に保持する役割を持つ。

主記憶装置として、CPUとデータのやりとりを行う。

例:作業中のファイルが保存される場所がメモリ。

 

RAM

ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory)の略で、読み書き可能な記憶装置。

電源を切ると内容が消える揮発性メモリに分類される。

主記憶装置として、作業中のデータを保持する。

例:画像編集中のデータが一時的にRAMに格納されている。

 

ROM

リードオンリーメモリ(Read Only Memory)の略で、読み出し専用の記憶装置。

電源を切っても内容が消えない不揮発性メモリ。

システム起動に必要な基本プログラム(BIOSなど)が記録されている。

例:パソコンの起動時に使用される初期設定情報がROMに記録されている。

 

揮発性メモリ

電源を切ると記憶内容が消えるタイプのメモリ。

高速に読み書きできるが、長期保存には向かない。

主にRAMが該当する。

例:作業中に保存していないデータが、停電で消えるのは揮発性メモリの特性。

 

不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)

電源を切っても記憶内容が保持されるメモリ。

データの保存や持ち運びに適している。

USBメモリやSSDなどに使用される。

例:デジカメの写真が入っているSDカードはフラッシュメモリ。

 

DDR3 SDRAM

第3世代のDDR(Double Data Rate)型同期DRAM。

以前のDDR2よりも高速・低消費電力なメモリ。

多くのパソコンで標準的に使われていた。

例:少し前のノートパソコンではDDR3が主流だった。

 

DDR4 SDRAM

DDR3の後継として登場した、第4世代の同期DRAM。

動作速度が向上し、省電力性も改善されている。

現在多くのPCやサーバーで使われている標準的なメモリ。

例:2020年代前半のノートパソコンに搭載されることが多い。

 

DDR5 SDRAM

最新世代のDDR型同期DRAMで、DDR4よりさらに高速化された。

転送速度や容量の向上が図られ、大規模処理に適している。

今後の高性能PCやゲーミングPCなどに広く普及する見込み。

例:AIやゲーム開発向けのハイスペックPCに搭載される。

 

DIMM(Dual Inline Memory Module)

デスクトップPCで使われる標準的なメモリモジュール。

長方形の基板に複数のメモリチップが搭載されている。

差し込むだけで簡単に増設・交換できる。

例:メモリ増設のためにDIMMスロットに新しいメモリを追加する。

 

SO-DIMM(Small Outline DIMM)

ノートパソコン向けの小型メモリモジュール。

DIMMと比べてサイズが小さく、省スペース設計になっている。

ノートPCや省スペースデスクトップに使用される。

例:ノートパソコンの裏面を開けるとSO-DIMMが取り付けられている。

 

HDD(Hard Disk Drive)

ハードディスクドライブの略。

磁気ディスクにデータを記録する補助記憶装置。

大容量で安価だが、衝撃や読み書き速度には弱点がある。

例:1TBのHDDに写真や動画を保存している。

 

SSD

ソリッドステートドライブ(Solid State Drive)の略。

フラッシュメモリを使った高速な補助記憶装置。

HDDに比べて衝撃に強く、読み書き速度も速い。

例:OSの起動時間がHDDより格段に速いSSDを使う。

 

CD(CD-ROM,CD-R)

光ディスクの一種で、CD-ROMは読み出し専用、CD-Rは一度だけ書き込み可能。

音楽やソフトウェアの配布に利用されてきた。

現在は使用頻度が減っているが、資料保存などには使われる。

例:CD-Rに卒業アルバムの写真を焼いて配布する。

 

DVD(DVD-ROM,DVD-RAM,DVD-R)

CDよりも大容量の光ディスク。

DVD-ROMは読み出し専用、DVD-RAMは書き換え可能、DVD-Rは1回書き込み型。

映像メディアやデータバックアップに使われる。

例:映画を保存したDVD-ROMを再生する。

 

ブルーレイディスク

高解像度映像や大容量データの記録に対応した光ディスク。

DVDよりも大きな容量を持ち、HD映像の保存に最適。

専用の再生機器が必要となる。

例:4K映画をブルーレイディスクに保存して視聴する。

 

USBメモリ

フラッシュメモリを内蔵した、持ち運び可能な補助記憶装置。

パソコンのUSB端子に直接接続して使える。

小型で手軽に使えるため、データの受け渡しに便利。

例:発表用の資料をUSBメモリに保存して学校に持参する。

 

SDカード

小型のフラッシュメモリカードで、主にデジタルカメラやスマートフォンに使われる。

microSDカードはさらに小型で、スマホやタブレット向け。

容量や転送速度によって種類が分かれている。

例:デジカメの写真をSDカードに保存してパソコンで取り込む。

 

キャッシュメモリ

CPUとメモリの間にある、高速な記憶装置。

よく使うデータを一時的に保存して、処理を高速化する。

CPU内部またはその近くに搭載されている。

例:同じデータを繰り返し使うとき、キャッシュからすばやく読み出せる。

 

主記憶

コンピュータがプログラム実行時に直接利用するメモリ領域。

一般にはRAMを指し、電源が切れると内容は消える。

CPUと直接やりとりするため、処理速度に影響する。

例:作業中の文書ファイルは主記憶に一時保存されている。

 

補助記憶

データやプログラムを長期間保存するための記憶装置。

HDDやSSD、CD、DVD、USBメモリなどが該当する。

主記憶よりも容量が大きく、保存性に優れる。

例:授業の動画ファイルを補助記憶に保存しておく。

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